つらいときに思い出したいこと~五月病に負けない気持ちの作り方~
こんにちは。忍です。
4月も半ばを過ぎ、仕事に落ち着きが出てきた頃かと思います。
新入社員の皆さんは、新しい環境に慣れるのに精いっぱいでしょう。
全力疾走してきて、ゴールデンウィークを迎えて一息つくと、仕事への憂鬱が頭をもたげることでしょう。
俗にいう「五月病」ですね。
日ごろのストレスから一時的に開放されることで、辛い気持ちが一段と強くなってしまうことを指します。
新入社員がゴールデンウィークを境に辞めてしまうのは多くの人事部の悩みでしょう笑
メンタル的に沈んでしまったときにどのように対処するのか考えていきたいと思います。
無理にポジティブにならない
最近自己啓発の本などが浸透し「気分が沈んだ時こそポジティブシンキング」という考え方を推奨しているものをよく見ます。
この考え方は、自分の辛さや苦痛から目を背けることで自分自身を騙して前向きになった気分になるというものです。
この方法、一時的には元気になったきがしますが、冷静になった時に更なる気分の降下を招きます。
本当につらいとき、人間の意識はその辛さを直視できず逃避行動を起こします。
辛さを意識の外に追い出す、辛さをなかったことにするために、意識を低くします。
そうすると何も考えたくない、何もしたくないという症状が出てきて鬱の症状が引き起こされます。
無理やりポジティブになろうとすると意識のバランスが崩れて精神的に衰弱していってしまうのです。
遠くに行く
悩み事に直面した時、焦らずじっくりと考えることが有効です。
悩みの原因を急いで解決しようとする焦り自体もストレスになってしまいます。
あなたの悩みの原因がある場所から少し離れてみましょう。
仕事の悩み・学校の悩み・家庭の悩みなど、特定の場所(コミュニティ)にリンクする悩みを抱えている方が多いと思います。
一人でどこか遠いところに行ってみてください。
知らない街、行ったことのない公園、普段なら目にとめないような飲食店に入ってみましょう。
ゆったりとした時間を過ごしながら、悩みと向き合うことで気持ちの整理ができます。
ここでのポイントは、解決を焦る状況から離れることです。たとえば悩みが職場にあるのに、職場で悩むのは禁物です。
毎日休みなく働いている人が鬱になってしまうのは、ストレスを生む環境から離れる時間がないことが原因なのです。
ストレス解消法を持つ
「趣味」はありますか?
人間の精神は不思議なもので、アドレナリンによる興奮やセロトニンによる満足感を得るとストレスが減少するという研究結果があります。
現代人がストレスに弱い原因は、こういった効果を生む趣味を持っていないことも一つです。高度経済成長の時期、日本人は現代と比べものにならないストレス環境で生きていました。
それでも元気でいられたのは、野球・プロレスに熱狂したり競馬やパチンコにのめりこんだり(良いこととは言えませんが)確固たる趣味を持っていたからなのです。
無理に趣味を見つけることを推奨はしませんが、アドレナリンやセロトニンを分泌する場面が日常にあるかどうか意識して生活してみてください。
人生は長い
鬱になる人の傾向として、どんどん追い込まれていって苦しくなることが挙げられます。
視野が狭くなり辛いことしか目に見えない。今を生きることに精いっぱいで明るい未来を描くことができなくなってしまいます。
大きな悩みを抱えたり強いショックを受けた時に、どのような気持ちで物事を受け止めるかで大きく変わってきます。
仕事で大失敗をしたときに「もう終わりだ」と思うか「さてどうしようか。誰かに手伝ってもらうか。」と次どうするのかを考え始めるか。
悩むよりも解決策を探して動き出す。失敗したところで死ぬほどのことじゃないと割り切ることで大きく前進できます。
人生は長い。後になって振り返れば今の悩みなんて小さいんだろうなと俯瞰できる視点を持っていきたいものです。